
豆乳は美容と健康に効果があるとして注目を集めていますが、豆乳に育毛効果はあるのでしょうか?『豆乳は美容や健康にとてもいんですよ』とカリスマ美容家が言ったところで、『豆乳ぐらいで髪の毛が生えてきたら苦労せんわ!』と思ってしまいますよね。そこで今回は『豆乳に育毛効果って嘘!イソフラボンで生えるなら誰も苦労しない説』を検証してみました!詳しくは以下をご覧ください!
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豆乳は髪の毛に関係があるのか?
『豆乳が健康にいいことは知っているんだけど、髪の毛にとってはどうなの?』って思いますよね。
豆乳は味にクセがあって苦手だから飲まない人にとっては、飲んでも、飲んでも、効果が見られなかったら嫌ですよね。
『毎日飲んでるのに、関係ないんかい!』って怒り狂うことになります。
しかし、あなたが豆乳を飲んでみようかなと考えたのは、『豆乳が薄毛に効くらしい』と聞いたことがあるからではないでしょうか?
その話、実は嘘ではありません。『豆乳に含まれるイソフラボンには育毛効果が見られる』という研究結果が出ています。
大豆のフラボノイドの一つであるイソフラボンはエストロゲンに類似した作用を有し、知覚神経のCGRP産生を促進し、結果としてIGF-Ⅰ産生を増加させる。すなわち、カプサイシンと磯フラン本を人に投与すれば、それぞれ、知覚神経からのあCGRPの放出、および、産生を促進することになるので、美肌や育毛効果が期待される。
引用元:百薬の長の効能のメカニズムを探る
実際、豆乳のイソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをすることで注目され、男性ホルモンが原因のAGAにとってもイソフラボンは効果があると期待されているのです。
豆乳に含まれるイソフラボンと髪の毛が関係あることはわかったけど、『どれだけの量のイソフラボンを摂取していいのか?』が気になりますよね。
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イソフラボンの摂取量には注意

1日に70~75 mg範囲に収まるように摂取することが好ましいとしています。
『豆乳を飲む』といっても『量』が肝心です。大量に飲んでお腹を壊してしまったり、体に異変があったら嫌ですよね。
もちろん、効果的な量には個人差があると思いますが、1日にどれくらい摂取すると健康的なのかを知っておくと、飲む目安になります。
豆乳の摂取量については食費安全委員会が適切な量を発表していたので紹介しますね。
食品安全委員会は、「大豆イソフラボンを含む特定保健用食品の安全性評価の基本的な考え方」の中で、この上限値について、「なお、大豆イソフラボンアグリコンの一日摂取目安量の上限値、70~75 mg/日は、この量を毎日欠かさず長期間摂取する場合の平均値としての上限値であること、また、大豆食品からの摂取量がこの上限値を超えることにより、直ちに、健康被害に結びつくというものではないことを強調しておく。」
引用元:農林水産省
1日に70~75 mg範囲に収まるように摂取することが好ましいとしています。
ただし、こどもや妊婦さんがどれくらいイソフラボンを摂取したら有害になるのかなど、現時点では科学的には明らかになっていません。
大豆イソフラボンは、エストロゲンに似た作用を生じることが知られていて、健康に有益な効果があるとされていますが、過剰に摂取しすぎると有害になる可能性も指摘されています。
例えば、魚介類に含まれているセレンは人の健康の維持に必須なものですが、過剰摂取すると神経障害、爪の変形や脱毛、胃腸障害、下痢などを引き起こすことがあります。
大豆イソフラボンは、人の健康の維持に必須の栄養素ではないので、過剰な摂取は控える方がよいという判断なのだと思います。
それでは、大豆イソフラボンを1日に70~75 mg/日ほど摂取するにはどうすればよいのでしょうか。
以下の食品の一覧を参考に摂取してみてください。
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食品と大豆イソフラボン含有量の一覧表
大豆イソフラボンは、大豆を原料とする加工食品のほとんどに含まれていますが、原料大豆の種類や食品の製造方法などによってその含有量は異なります。
大豆イソフラボンは通常は糖が結合した構造をしていますが、糖がはずれた構造のものを大豆イソフラボンアグリコンといいます。
食品安全委員会の評価書によると、食品100g中の大豆イソフラボン(アグリコンとして)の含有量は以下のとおりとなっています。
食品名(検体数) | 含有量(mg/100g) | 平均含有量(mg/100g) |
大豆(11検体) | 88.3~207.7 | 140.4 |
煮大豆(3検体) | 69.0~74.7 | 72.1 |
揚げ大豆(1検体) | 200.7 | 200.7 |
黄粉(2検体) | 211.1~321.4 | 266.2 |
豆腐(4検体) | 17.1~24.3 | 20.3 |
凍り豆腐(1検体) | 88.5 | 88.5 |
おから(1検体) | 10.5 | 10.5 |
金山寺みそ(1検体) | 12.8 | 12.8 |
油揚げ類(3検体) | 28.8~53.4 | 39.2 |
納豆(2検体) | 65.6~81.3 | 73.5 |
味噌(8検体) | 12.8~81.4 | 49.7 |
醤油(8検体) | 1.0~1.7 | 0.9 |
豆乳(3検体) | 7.6 ~59.4 | 24.8 |
(参考:厚生労働省HP)
もちろん、販売されている商品によって含有量は異なりますので、製品の表示を見る必要はあります。
豆乳は7.6 ~59.4㎎とかなり含有量にはバラつきがあるので、注意が必要です。
豆乳の種類
豆乳には『調整豆乳』と『無調整豆乳』があります。
無調整豆乳は、一切『調整』されておらず、味や臭いが独特ですよね。『豆乳まずい』という人はこちらの無調整豆乳を飲んだのかもしれません。(笑)
一方、調整された豆乳は、砂糖、塩、脂など『飲みやすい』ように作られたりしています。
大豆本来の栄養素が多いのは無調整豆乳ですが、調整された豆乳も栄養素が少ないわけではないので、飲みやすい方を選ぶといいですね。
ここまで、イソフラボンの効果について紹介していきましたが、いかがだったでしょうか?『豆乳の育毛効果は嘘』ではなかったのです。
ただ、『イソフラボンで髪が生えるなら誰も苦労しないよ!』という気持ちは痛いほどわかります。豆乳を飲んで髪の毛がニョキニョキ生えるなら今頃、育毛剤やAGAクリニックはなくなっていますよね。
なので、現実的には、『豆乳を飲めば髪の毛が生えるのでなく、髪の毛の成長を助けてくれる成分』だということです。
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『豆乳に育毛効果って嘘!イソフラボンで生えるなら誰も苦労しない説』の検証結果

イソフラボンには育毛効果が期待できるが、量はほどほどに!
イソフラボンには育毛効果があり、どれだけ摂取すればよいのかを見てきました。
最後に検証結果をまとめてみましょう。
- 『イソフラボンには育毛効果がある』という研究結果がある
- 1日に摂取するイソフラボン(アグリコンとして)は70~75 mgが限度
- 過度のイソフラボンの摂取はかえって身体に負担がかかる可能性がある
- イソフラボンの含有量を見て摂取しましょう(表示はイソフラボンアグリコンとしての量であることが多い)
ただし、体にいい漢方薬だけでは治せない病気があるのと同じように、豆乳を飲むだけではハゲや薄毛は治療することはできません。(もちろん個人差はありますが)
いくら豆乳に含まれるイソフラボンが育毛効果があるからといって病気は治らないのです。
AGAは進行性の病気なので、あなたに合った治療を病院で受けるべきです。
ただ、最初にも紹介したように、豆乳に含まれるイソフラボンには育毛効果が見られるので、
- 最近少し髪の毛の調子が悪い・・・
- 抜け毛が気になりだした・・・
と感じたならば飲んでみてはいかがでしょうか。